キッチンリフォーム で失敗しないためのポイント
キッチンリフォーム とは
キッチンリフォーム とは、古い台所設備を新しくしたり、台所という空間を作り変えたりして、利便性を高めるリフォームです。
多くの人は、「キッチンは今のままでも十分使えるから、変える必要がない」と考えます。
ですが、キッチンのリフォームをした人の多くは、「なんで早くリフォームしておかなかったんだ」と効果をすぐに実感できるリフォームでもあります。
一般的な収入から考えると、決して安いリフォームではありません。
ですが、台所仕事が家事全体の中に占める割合を考えると、結果的にお手頃感を感じられます。
今回は、キッチンのリフォームがどのようなものなのか、そしてキッチンリフォームをする際に、どのようにリフォーム会社の担当者と向き合うかをご紹介します。
リフォームそのものにつきましては、こちらのページをご覧いただくと、失敗のないリフォームに望めます。
初めてのリフォーム をうまく行うためのポイント
・キッチンのタイプは何があるか
キッチンのタイプは大きくこの3つがあります。
・I型キッチン
・L型キッチン
・アイランド型キッチン
U型キッチンというのもありますが、これは、L型キッチンの伸ばしたもので、壁付型の長いものです。
現在は、あまりお見受けすることはありません。
どのキッチンにするかは、部屋の広さによります。
・I型キッチン:ワンルーム、もしくは部屋が8畳前後の2LDKまでのマンション
・L型キッチン:LDKが12畳以上で広めの住まい
・アイランド型キッチン:LDKが15畳以上ある戸建ての家、もしくは広いマンション
小さな部屋に、大きなL型キッチンやアイランド型キッチンを置くこともできます。
ですが、キッチンそのものに部屋の広さを取られてしまいます。
部屋としての機能が損なわれるので、おすすめできません。
ぜひ、キッチンは、部屋の広さを最初に考えてから選んで下さい。
・キッチンの値段はいくらか
キッチンの値段は、大きく分けて3タイプあります。
・100万円以下
・100万以上~250万以下
・250万以上
金額に応じてグレードが違います。
・100万円以下:廉価・普及型
・100万以上~250万以下:中級型
・250万以上:高級型
廉価・普及型キッチンの多くは60万前後で設定をされています。
新聞の折込チラシなどでは、30万円台のキッチンもあります。
物によっては10万台のキッチンもあります。
そういうものの多くは、現品限りやサイズ固定の既製品です。
現在の状態によっては設置できません。
中級型キッチンは、一部のリフォーム会社やメーカーのモデルルームしか組み上がってるものは置いてありません。
基本的にオーダーメイドです。
リフォーム担当者の精密な計測が重要になってきます。
きっちり仕事ができる担当者に見てもらうことが重要です。
材質もいいですが、いろんな設備が最初からセットになっていることが多いです。
高級型キッチンは、完全にオーダーメイドです。
メーカーの展示場で置かれていますが、よほどのことがなければそれをそのまま売ることはありません。
自社の看板とも言える商品ですので、安売りはありません。
最初からいろんな機能が満載で、いろんな機器も標準装備です。
実際は、どのタイプを選ぶかは、ショールームなどで確認しながら決めると思います。
その前に、こういう価格帯の一般的認識を持っておきましょう。
・システムキッチンはどんな設備があるのか
システムキッチンにはいろんな設備があります。
ただ、一般的には「シンクや収納を始めとする下の箱」とだけ覚えておきましょう。
意外と、これも含まれると思う人が多いので、『システムキッチンの一式に含まれないもの』を下にご紹介します。
・吊戸棚
・換気扇
・食洗機
・コンロ
「キッチン1セット」ととして取扱われる事が多いです。
ただ、新聞折込チラシで見かける「激安システムキッチン」はこれが含まれていない価格の可能性が高いです。
それは、広告はあくまでも値段だけで注目を集めて、問い合わせをしてもらうという目的の為に作ってます。
けっしてアレを売るためにあるわけじゃありません。
キッチンは、『いくつもの商品が組み合わさっている副業商品である』という事を理解して、リフォームを考えて下さい。
・最新キッチンはこんなにも使いやすい
最新のシステムキッチンは、いろんな機能にあふれて、非常に使いやすいです。
そのいろんな機能というのも、使いかたを覚えるものではなく、自然に行う台所仕事の動作の一部になっており、難しいことはありません。
普段の動作を、どのくらい軽く、安全に、簡単にできるようになったか、という事を追求しているのが、最新のシステムキッチンです。
それは決して「今のが使えるからいい」というものではありません。
今の台所労力を100とすると
・シンクが汚れにくい→ -10
・換気扇が10年間掃除不要→ -10
・コンロの火の管理が自動→ -20
・食洗機がある→ -40
で、20ぐらいまで楽になります。
更にかなり細かく収納空間も使いこなせるようになってます。
労力は、もっと減るでしょう。
シンク下の収納は、扉がほぼなくなり、引き出しになっており、指詰めをしないように閉まる時に一度とまる仕組みになっていたりします。
安全装置も含めて進化しており、引き出しの位置も作業導線に合わせて作られてます。
そういう「実際の家事をする人の声」を常に取り込みながら、最新のシステムキッチンは、どんどん進化し続けています。
キッチンリフォーム 前に知っておくべきこと
「キッチンが古いから、じゃあ、変えよう」でキッチンをリフォームをすると、リフォームに失敗することが多くあります。
リフォームをするには、まず、「どのようなリフォームにするか」というイメージづくりが必要です。
そのためには、以下の点を先に考えます。
・キッチンリフォームの費用をいくらにするか
・キッチンをどんな風にリフォームするのか
・どのような手順でリフォームされるのか
思い立って、何も知らない状態で話して、そして何もわからないまま工事されて、自分の希望が全く伝わってなかった、なんてよくあります。
それは、リフォーム会社の担当者のせいではなく、正確に希望を伝えきれなかったお客のせいです。
こんな事にならないように、リフォームを決めたら、自分のイメージをはっきりと固めましょう。
全ては、リフォーム会社の担当者と、対等に話をするためです。
・ キッチンリフォーム の費用はいくらか
リフォームの費用を考える時は、まずこの2つを考えましょう。
・今の自分が一括でいくら払えるのか
・欲しいと思うシステムキッチンのカタログ上の金額
今の自分が一括でどのくらい払えるかというのは、多くのリフォーム会社では、ローンができないからです。
持ってなければ、まず懇意の銀行でリフォームローンが組めるか相談して下さい。
まずは、自分の手持ち資金の確保ができていなければ、リフォームはできません。
そして、次は欲しいと思うシステムキッチンがいくらなのかを知ることです。
これはメーカーのサイトでもわかりますし、広告チラシからでも大体の値段はわかります。
広告の価格はメーカーよりも10~60%安く表示されてます。
そして、メーカーから直接リフォームを依頼することはありませんので、リフォーム会社の値段が参考になります。
・30~60:廉価・普及型
・80万以上:中級型
高級型は、値引きとされても、5~10%なので
・220万以上:高級型
という具合です。
値引率だけで考えると、普及型が一番値引きされます。
そして実際に工事にかかる費用を計算すると以下の通りになります。
その時の価格は、
値段+工賃+利益
です。
算出方法は、チラシなどに工賃が書いてあることが多いですが、多くの場合は
値段✕2.5倍
です。
想定以上に高くなると思いますが、あくまでもリフォーム会社の実数値ではなく、こちらが想定しておく参考予算なので、最高このくらいかかると思って下さい。
・キッチンはどんな風にリフォームするのか
キッチンをリフォームすると考えて、ノープランのまま望む人はいないでしょう。
と言っても、実際は、「キッチンをリフォームしたい」という漠然としたイメージだけの人が多くいます。
そして具体的には、ショールームで展示品を見て初めてイメージ化することになります。
ですが、そのタイミングでいいんでしょうか。
リフォーム会社やメーカーのショールームは、多くの場合、広い展示場にキッチンが、それっぽく展示されているだけです。
自分の家にそれがある時のイメージは、持ちにくいものです。
そのために、先にいろんなリフォーム会社がWEBサイトで公開している施工事例を見てみましょう。
どの会社も、キッチンは目玉商品です。
施工事例はほぼ、必ず、紹介されています。
その中で自分の家の状態に近いページを探して、参考にしましょう。
その際、以下のリフォーム会社のWEBページを探して下さい。
・自分の住まいと同じ市町村のリフォーム会社
・自分の住まいと同じ都道府県のリフォーム会社
・自分の住まいの都道府県の隣のリフォーム会社
同じ市町村、同じ都道府県は、実際に工事をしてくれる品質の確認です。
市町村や都道府県にいる職人さんたちの施工能力の程度で、出来る工事が限られてきます。
この地域だと、それがどのくらいが一般的か、そしてどのくらいまで出来るのかというイメージの明確化ができます。
正直、全てのリフォーム会社が高品質なリフォーム技術を持った職人さんを囲い込めるわけじゃありません。
WEBサイトは、その会社の工事した事例できれいな物を取り上げています。
その会社の最高の時の状態が見られます。
そういう、各々の会社の最高の状態を頭に入れていると、自分の「今、現在出来るだろう、リフォームの最高の状態」をイメージすることができます。
それは、空想に基づくものではなく、比較的現実に近いイメージです。
その
イメージを持って、近隣の都道府県のリフォーム会社の施工事例を見ると、どのくらいの違いがあるかがわかります。
この作業は、自分自身に完成のイメージを明確化させる他に、自分の希望をどのように反映させるかの客観的な基準になります。
さらに、どこのリフォーム会社に頼むかという、選定作業も兼ねることができます。
ただ単に、施工事例を流し読みする人が多いですが、以上の点に注意すれば、リフォーム会社のWEBサイトをみるという事がより良いものになります。
・どのような手順でリフォームがされるのか
多くのリフォーム会社のサイトで、リフォームの手順というのが載ってます。
このようなサイトの多くは、同じようなプロセスをたどってます。
そんなにも難しいものではありません。
・リフォーム会社に問い合わせ
・担当者の訪問と現地調査
・リフォーム担当者からプランと見積もりの提出
・契約
・プランを元に詳細な工事内容の打ち合わせ(契約予算内で)
・手付金入金確認(全額、半額、1/3額)
・リフォーム工事開始(工事中の進捗に合わせて、手付金1/3額の場合、追加入金あり)
・工事完成
・担当者による引き渡し確認
・お客に不満や問題がなければ、残金を入金
・会社によっては、アフターフォロー
これらを、メモしておき、終わったら消し込むという感じで管理すると、漏れがないでしょう。
実際、このような流れでリフォームがされていきます。
リフォームをする流れを知っておくと、次に何をするという事がわかっているので、リフォーム会社の担当者が頼りなくても、こちらからリードして向かうことができます。
問題のないキッチンリフォームを行うには、相手がどのように事を進めてくるかを言うことを、予め知っておくと、余裕をもって対応できます。
リフォーム会社の担当者とどのように対応すればいいか
リフォームにのぞむ時は、以上の事を踏まえて、どのようにしていきたいかを明確にしましょう。
リフォームでは、お客と対応するのは、リフォーム会社の担当者です。
そして、リフォーム会社の担当者にも、色んな人がいます。
・こちらの希望を上回る人
・こちらと一緒に考えてくれる人
・情報と沢山出してくれる人
・会社の都合を優先して来る人
・何も言わない人
・希望を全部否定する人
そのうち、どんな人と当たるかわかりません。
ですが、どんな人とあたっても、自分で話し合いをコントロールできれば、問題ありません。
いい人とはそのまま、話を続ければいいです。
良くない人とは、契約せずにそのまま打ち切ってきまえばいいです。
そのためにも、自分の中に基準を作ることが大事です。
先に説明しました、
・キッチンのタイプ
・キッチンの値段
・キッチンの機能
・最新のキッチンがどれだけ便利か
などリフォームしたいと思うキッチンへの知識を深めて、
・キッチンの費用をいくらにするか
・自分がどんな風にリフォームしたいか
・どんな手順でリフォームが行われるか
など、自分で先読みして、行動できるようにしましょう。
そのように、事前に、知識的にも行動的にも、準備をすることによって、トラブルの無いキッチンのリフォームに望むことができます。
多くの人達は、ささいなリフォームでもトラブルを起こされ、大変な思いをしています。
自分が快適になるためのリフォームで、なぜ不便を抱えてしまわないといけないのでしょうか。
自分の利便性を高めるために依頼をしたのに、なぜ不便にさせられてしまわないといけないのでしょうか。
リフォームは高い買い物です。
ですが、非常にトラブルが多く起こってしまう事が多くあります。
リフォーム会社では、『トラブルは必ず起こるもの。それを話し合いで収束させる事が、出来る社員として評価される』ということがあります。
リフォームのトラブルは確かに起こりますが、トラブルが起こることを前提に話をされたのでは、お客としてたまったものではありません。
最善は、トラブルを起こさないことです。
ですが、リフォーム会社の多くがトラブルを起こさない事に軸足を置かない以上、お客側がトラブルを起こさない先回りをする必要があります。
自分自身の大切なお金を使うことです。
ぜひ、以上のことを認識としてもって、トラブルの種を事前に潰していき、満足の行くリフォームをおこなって下さい。
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