屋根のリフォーム で失敗しないためのポイント
屋根のリフォーム を軽く見てませんか?
もし、お住いの一軒家が築20年を超えているのなら、 屋根のリフォーム を真剣に考えてみませんか?
ほんの数年前まで、全国的に屋根の工事が少なくなり、屋根の職人さんが減っていってました。
それは、一軒家に住んでいる多くの人達が、屋根が20年以上経ち古くなっているにも関わらず、屋根の工事が必要ない、と考えてしまったからです。
なぜこの話から始めるかと言うと、それから全国的に、東日本大震災以来の甚大災害が相次ぎ、屋根の工事の長期間待ちが続発したからです。
多くの人が記憶にあるだけでもこれだけあります。
・2016年:熊本地震
・2017年:九州北部豪雨
・2018年:7月豪雨(西日本)
・2018年:大阪北部地震
・2018年:台風21号
・2019年:台風19号・21号
結果として、非常に広範囲に渡り、何十万棟もの住宅が破壊され、電気や水道などの生活インフラが停止しました。
その工事の待ち期間は、早くても半年、長ければ1年以上に及びました。
記憶に残ってる人も多いでしょう。
家の屋根や壁を、ブルーシートで覆って、工事がされるまで待つのです。
そういう家が、何万軒に及び、期間が最低半年以上待つということになりました。
これの原因は、バブル崩壊後の、工事の費用が圧縮されていき、職人さんの人件費が削られて、職人人口が減っていたことです。
合わせて、バブル以降、家の耐久力が向上したため、なかなか工事をし直すという機会がなかった人が多かった、ということも理由として挙げられます。
今現在、全国の6割の住まいは築30年以上を迎え、屋根や外壁の耐久年数を超えてきています。
今まで大丈夫だったから、工事しなくても大丈夫だろう。
そう思う人が多かったため、この数年の大型災害で耐えられなくなった家が激増し、結果的に、多くの家が被害にあって長期間待つことになりました。
2018年の関西の地震、台風被害を取り出しても、京都や兵庫では1000軒近くの家が1年間工事できませんでした。
大阪に至っては、地震や台風が起こった翌年の2019年の段階でも、2万軒近くの家の屋根にブルーシートがかかったままでした。
そこで2019年に。関東で2つの台風が襲いました。
関東でも5万軒以上の家が被害を受け、2020年にはいっても被災した家屋の工事は完了してません。
ただ、不思議なことに、この災害以前に、自分の家の築年数を計算して、きっちりと屋根と外壁を工事した家の被害は、非常に少なかったのです。
こういう話は、一般的なリフォーム会社のホームページでは書いてません。
もちろん、リフォーム会社を紹介する会社でも書かれていません。
当たり前です。
これはその災害の現場に居合わせて、どのような状態になったか、全国的な工事の状況、職人さんの動き、そして、実際に被害にあった人達の聞き取り調査をしないと、わからない話だからです。
多くのリフォーム関係のホームページは、こういう現場の生の声を書いている所はありません。
今お住まいの一軒家がもし、築20年を超えていれば、外壁や屋根のリフォームを考えて下さい。
今ついている屋根や外壁が老朽化して、災害に耐えられないかもしれません。
そこで、この記事の冒頭の文章を改めて書かせていただきます。
『もし、お住いの一軒家が築20年を超えているのなら、屋根のリフォームを真剣に考えてみませんか?』
屋根は、住んでいるご家族やあなたの命を守る大切な『強い防御壁』です。
これを機会に、きっちりと、屋根について考えてみましょう。
リフォームそのものにつきましては、こちらのページをご覧いただくと、失敗のないリフォームに望めます。
初めてのリフォーム をうまく行うためのポイント
・屋根のタイプは何があるか
屋根のタイプには、現在2つの考え方があります。
・素材の違い
・形の違い
家の形によって、似合う素材や形があります。
例えば、平たい屋根にがっつりと瓦屋根を付けません。
重厚な伝統建築に、平たい金属屋根をベタベタと張りません。
耐震の為にはこれがいいアレがいい、などという話はありますが、それはあくまでもその屋根の素材や形式だけの話で、実際は、屋根を含めて家全体のことを考える必要があります。
屋根とはどういうものなのか、改めて考えてみましょう。
・屋根の素材について
屋根の素材は、主に以下のようなものが挙げられます。
・陶器
・セメント
・トタン(亜鉛メッキ鋼板)
・ステンレス
・銅板
・ガルバリウム合金
・天然石
・アスファルトシングル(グラスファイバーシングル)
・ウレタン防水、シート防水
陶器の屋根は、日本人に馴染みのある日本瓦です。
日本の伝統建築や、和風の現代建築にも使われ、非常に丈夫で、耐久力は80~100年と言われています。
日本の寺院の改修の時に、屋根瓦だけ割らぬように下ろし、下地の板や固定していた土などの入れ替え改修が終わったら、同じ瓦をそのまま使う事もあるほど、その耐久性は高いものです。
セメントの屋根は、瓦やスレート屋根に用いられます。
加工が楽なので、戦後の住宅需要が活発になった時に大量に作られました。
ただ、古い物は耐久力に劣り、20年ぐらいで亀裂が入ってボロボロになります。
最新の物は、セメントと更に軽量になるような素材を入れてあり、耐久力が向上しています。
現在では30~40年ぐらい持つ素材になっており、更に20年過ぎに表面に塗装を行うと、更に10年前後、耐久力が伸びます。
トタンの屋根は、亜鉛メッキ鋼板の屋根です。
昔からある、金属張りの屋根は大体このトタン屋根です。
言葉も馴染みがあると思います。
倉庫や工場やプレハブの屋根に用いられ、昭和の建築費が安い家などでも大量に用いられました。
加工が簡単で、壁の金属板金職人がそのまま屋根に登って工事を行うことができたので、全国的に重宝されていました。
素材的に耐震性にすぐれ、雨漏りにも強いので、日本の気候や災害環境にマッチした屋根材です。
ですが、耐久力が10~20年と短く、さらに断熱性もなく、サビが発生しやすいため、20年を超える長期使用には向きません。
現在では、住宅利用としての需要はなくなりつつあります。
見た目が安っぽく見えるのも、住宅利用がなくなっている原因でもあります。
ステンレスの屋根は、鉄を防錆加工した物を素材として使っています。
キッチンなどでお馴染みです。
よく見かける銀色ではなく、撥水などの作用のある塗装がしてあるので、表面からはステンレスには見えません。
沿岸など潮風による錆がひどい地域で使われる素材です。
ただ、値段が高いため、通常の家などでは見かけることはないでしょう。
一般的とは言えませんが、耐久力があり塗装をし直すことで、50年ぐらい持つとされています。
銅板の屋根は、寺社仏閣などでよく見かける素材です。
屋根の木組み構造をきっちり行い、銅板屋根を貼ることで、非常に長期間の使用ができます。
特に大きなメンテナンスなしで、60年以上使うことができます。
場所によっては、100年以上メンテナス不要で使用してるところもあり、非常に強い素材です。
長く使うことで、光り輝く銅色から青緑を帯びた「緑青」がでて変化していきましょう。
色が変化しても錆びているというわけではなく、素材的にも防火性が強いです。
薄く加工した銅板を貼りますので、耐震性にも強い素材です。
ただ、酸性雨に弱く、穴が空くことがあります。
防音性や断熱性が低いので、屋根材以外での対策が必要です。
価格が効果なため、一般住宅ではなかなか使われることがなく、伝統家屋の門の屋根や寺社仏閣などで使用される程度です。
ガルバリウム合金の屋根は、アルミや亜鉛などの合金で作られている屋根です。
防火性に強く、軽いので耐震性も高いです。
塗装をするので、色も豊富で、いろんなタイプの住宅の屋根に使われています。
直線形状なので、現在の家のスタイルにもぴったりで、90年頃に建てられた家の屋根のリフォームで引き合いが多い素材です。
多くのサイトでは、金属張りを想定している書き方をしていますが、現在のガルバリウム合金の屋根材は、二重構造で中に防音・断熱材を挟み込んでいるので、音も熱も伝わりにくいです。
これを張った上に、屋根板の内側に、防音断熱材を設置すれば、夏の照りつけによる屋根の温度も伝わらず、家の上層階でも十分エアコンの冷却効率を高めることができます。
基本的に丈夫な上に、凹凸が少ないので、台風でものがあたったり、強風が吹き付けてもめくり上がることがほとんどありません。
価格も安いので施工がしやすい素材です。
ただ、トタン屋根と同様に、安っぽく見えるのが難点です。
塗装がつや消しで落ち着いて見えたり、波型形状で少し見た目も改善されていますが、安っぽさは否めません。
耐用年数は30年程度です。
天然石の屋根は、天然石そのものの屋根ではなく、ガルバリウム合金の素材に天然石の粉末を吹き付け定着させた屋根です。
現在、人気を集めている屋根材です。
ガルバリウム合金の屋根と同じく、防火性に強く、軽いので耐震性も高いです。
更に塗装ではなく、天然石が振られているので、長期間日光にさらされても色あせや劣化がありません。
メーカー保証は30年としてますが、さらされるのが天然石の部分であるため、下地のガルバリウム合金の部分が外気にさらされることがなく、耐久力が非常に向上しています。
多くの場合は、60年前後持つと言われています。
表面が複雑な凹凸をしているため、雨や雹の衝撃を分散して、屋根から音がしません。
さらに、屋根材としての製品では、ガルバリウム合金の屋根材と同じく2重構造で間に断熱緩衝材を挟んでいるので、防音効果や断熱効果が向上しています。
外から、天然石、二重のガルバリウム鋼板、間に緩衝材、空気が通る空間が空いて、防水シートと構造合板の屋根板で施工された屋根は、防音効果も断熱効果も非常に高いですが、その上に屋根板の内側にグラスウールの断熱材を敷き詰めれば、夏の屋根に照りつける高温や冬の凍るような冷気が、屋根から入ってくることはほぼありません。
形状は平たいものから屋根瓦のように丸い物までおおくあり、いろんなタイプの家に使用されています。
アスファルトシングルの屋根は、ファイバーグラスにアスファルトを塗装して、表面に細かい天然石粒などを振ってアクリル樹脂で固めた素材です。
軽量で耐震性があり、耐久性が高く、表面の凹凸があるため防音性にも優れてます。
基本的に屋根瓦やコンクリート瓦のような使い方ができ、いろんな形状に加工ができます。
日本家屋にから西洋風家屋にも合わせて使うことができ、利便性が高い屋根材です。
ただ、取り扱う業者が少ないため、多く目にかかることはありません。
耐久性は30年です。
ウレタン防水・シート防水などの屋根は、平たい屋根で使われる屋根です。
ハウスメーカーの洋風住宅でよく見かけるのと同時に、公団などの屋根でもおおく見受けられます。
コンクリートなどで丈夫な屋根を作ってから、樹脂やシート、塗装などで防水加工をします。
平たい屋根と言っても、少し傾斜を作り、雨が流れるようになっています。
最近では太陽光パネルなどを最初から設置する家も多く、このような平屋根の家が増えてきました。
頻繁ではありませんが、上に立って歩きやすいので、階段を設置して屋上庭園のようにしている人も多くいます。
耐久力は10~15年と短いです。
こまめな工事を行うことで、その性能を継続できる屋根です。
・屋根の形について
屋根材の形は、大きく2つあります。
・平型
・丸型
これは、素材がどうこうということではなく、平たい板のような屋根材か、それとも瓦屋根のような婉曲になってる屋根材かということです。
なぜ形が違うかと言うと、今までの家の屋根と雰囲気を合わせるためです。
いままで瓦屋根だった家が、瓦を下ろして、真っ直ぐな金属板の屋根になったら、近所の人達は違和感を感じます。
人によっては、街の雰囲気を壊されたと、憤る人もいます。
その時は、色目を寄せて、丸型の屋根に変えます。
そうすることで、街の雰囲気もそして、住まいの雰囲気も変えずに、屋根をリフォームすることができます。
よくある例として、大きな伝統家屋で、耐震工事の一環として、瓦屋根を全て金属屋根に変えたいという依頼があります。
工事的には不可能ではないのですが、屋根の重さがあってバランスを取っていた家屋から、その重しがなくなると、建物そのもののバランスが崩れ、地震に弱い建物に変わってしまうことがあります。
その時は、ある程度重さがある軽量タイプの丸型のセメント瓦で屋根を葺き直し、そして、家全体に外から見えないように丁寧に耐震工事を行います。
ただ単に屋根の工事をすればいいということではなく、住み続ける家全体が屋根のリフォームの本来の目的に合うようにリフォームされる事が重要です。
そういう意味でも、屋根の形や色を一つとっても、本当にその住まいにあっているのかどうか、しっかりと確認する必要があります。
・屋根の値段はいくらか
屋根の素材に応じて価格が違いますが、代表的な素材についてご紹介します。
・瓦屋根:1平方メートルあたり25000円ぐらい
・セメント屋根:1平方メートルあたり21000円ぐらい
・ガルバリウム合金屋根:1平方メートルあたり18000円ぐらい
・天然石粒付ガルバリウム合金屋根:1平方メートルあたり20000円ぐらい
上記の価格は、材料工賃込みの参考価格です。
重量と工事の工程数、そして工事ができる職人の少なさから考えると、瓦屋根の工事は高めです。
セメント屋根の工事も、工事品質保持のため、メーカー認定の工務店しか工事を取り扱えれないため、この金額、もしくはもう少し高めの金額になります。
「誰でも工事可能」というセメント屋根もありますが、屋根の職人出ない場合、その仕上がり品質にバラつきが出て、屋根本来の効果を発揮できなくなります。
ガルバリウム合金および天然石粒付ガルバリウム合金屋根は、屋根を専業に行う職人の他に、外壁・サイディング工事を行う業者も行うことができます。
屋根を専業で行う業者の他に、外壁板金全体の工事を行う業者も工事を行うことが出来るため、工事の裾野が広がります。
この傾向は、このガルバリウム合金だからではなく、トタン屋根の工事でも同じように行われてきました。
古くはプレハブ建設に置いて、プレハブ製造業者が板金職人に全ての工程を行いやすいような商品開発をしたということもあります。
工事のできる範囲や工事できる裾野が広がったという意味でも、広く普及し、多くの災害復旧工事の現場で活躍しています。
結果として、値段は陶器の屋根瓦やセメント瓦よりも、工事が短い、原材料費が安いということもあり、やや安めの設定になっています。
・屋根はどんな機能があるのか
屋根というものには、現在これらの機能があります。
・天候から守る
・断熱
・防音
当たり前のことではありますが、屋根材の発展に伴って、断熱と防音が追加されました。
耐震については、屋根が軽くなると家の重心が下がり、地震の時の揺れが軽くなり小さくなる、ということで、これは付加的な役割です。
重要なのは、家をあらゆる天候から守ることです。
屋根が強くなければ、壁も維持できません。
強い家を維持して、健康的な生活を送るためにも、しっかりした屋根というのは、非常に重要です。
簡単な機能ではありますが、なんで屋根があるのかということを、改めて認識しましょう。
・最新の屋根はこんなにも快適になる
最新の屋根は、天候を守る以外にもこのような快適な性能が向上しています。
・防音
・断熱
・耐震
上記で何度となく説明をしていますが、これらの機能の向上が目覚ましいので、改めて説明させていただきます。
防音については、昔まで「屋根材に雨などが当たると、そのものが音を出す」と言われてきました。
ですが、現在の屋根材は、間に緩衝材を挟み込む構造になっており、家の内側に音を通しません。
更に、天然石粒を付着することで、雨などを分解し、音を出さない構造になってます。
屋根をリフォームした人で、今まで屋根の上に置いてあったエアコンの室外機が振動してうるさかったそうですが、新たしく屋根を張り直してから、振動が吸収されて、大変静かになったとのことです。
雨だけでなく、エアコンの室外機のような機械的な振動も吸収することが出来るようになりました。
断熱については、屋根材に挟み込まれた緩衝材と、設置の時に屋根板・防水シートの間に空気の層が出来上がるような仕組みになっているため、家の中に熱が伝わりにくい構造になってます。
屋根材だけでなく、その屋根材の設置に至るまで、快適な生活を送るための工夫がなされています。
耐震については、最新の屋根材が軽くなったということで、振動が小さくなり、耐震効果が上がるということになりました。
合わせて、 屋根のリフォーム のときは、古い屋根材を剥がした後に、多くの家では、屋根を支えている垂木や屋根板の状態を確認し、修理をします。
垂木や昔の屋根板の上に、構造用合板を置き、しっかりと固定して、防水シートを敷き、その上に屋根材を貼り付けて固定していきます。
結果的に、垂木同士が構造用合板で固定され、屋根の歪みや振動が押さえられ、結果的に耐震強度を増すということになります。
屋根材だけだはなく、屋根を工事そのものが耐震構造の役たつことになるのです。
このように、快適な生活を守るために、最新の屋根にはいろんな機能が強化されています。
屋根のリフォーム 前に知っておくべきこと
前項までは、屋根の特徴について説明をしてきました。
ここからは、その特徴を踏まえて、実際に工事をするにはどうしたらいいか、を説明していきます。
屋根の工事は、人生で頻繁に行うものではありません。
新築の場合だったら、築30年後ぐらいで1回程度。
中古の場合でも、10~20年後と工事後30年後ぐらいの2回程度です。
正直、失敗できません。
そのためには、自分の家の場合、どのように屋根を変えていくか、予め考えておくことが重要です。
たしかにリフォーム会社の担当者はプロですので、しっかりとした提案をしてくれます。
ですが、ただ聞くだけでは、言いなりになってしまい、自分の納得行くリフォームになりません。
そのためには、先にいろんな事を考えておき、屋根の工事に向かうことが重要です。
以下のことを先に考えておいて、来たるべき屋根のリフォームに備えましょう。
・ 屋根のリフォーム の費用はいくらか
屋根の費用は、前項ではこのように表示をしました。
・瓦屋根:1平方メートルあたり25000円ぐらい
・セメント屋根:1平方メートルあたり21000円ぐらい
・ガルバリウム合金屋根:1平方メートルあたり18000円ぐらい
・天然石粒付ガルバリウム合金屋根:1平方メートルあたり20000円ぐらい
実際には、屋根の広さをかけ合わせて、さらに屋根の形状によって価格が変わります。
この例の価格は「切妻屋根」という一番簡単な屋根の形状での価格です。
屋根を計算する上で、このように考えて下さい。
素材別平米単価✕広さ✕屋根の形状(最大50%ぐらい)+足場代+諸経費
ちなみに、足場がなくても屋根の工事はできますが、安全性が向上し、なおかつ電動屋根はしごなど屋根材を運ぶ設備が用意に設置でき、屋根の間での荷物の移動もスムーズに進むため、足場があると便利です。
自分の家の屋根の工事の値段は、まず、家の設計図を持ち出して、屋根の広さを測る所から始めましょう。
そうすれば、自分自身でも概算価格がだせますし、さらに、それをリフォーム担当者に見せることで、より正確な見積もりをもらうことが可能です。
・屋根はどんな風にリフォームするのか
屋根のリフォームについては、以下のことを考えましょう。
・塗装なのか、葺き替えなのか
・屋根の見た目はどうするか
上記までは、屋根の葺き替えの話をしてきました。
ですが、スレート屋根で、比較的素材がしっかりしているものの場合、無理にその時に入れ替えのリフォームをする必要がない場合があります。
見た目に関しても、伝統家屋や和風建築の場合、明らかに今まで違う形状の屋根材だと安っぽい家になってしまいますが、バブル期以上に建てられた家の場合、どちらでもいいような形だったりします。
この項目では、そういう点を考えて、屋根のリフォームに備えましょう。
・塗装や葺き替えなどの工事の種類
屋根の工事を、塗装にするのか葺き替えにするのか考えてみましょう。
まず、屋根がどのくらい経っているのか考えてみましょう。
30年を超えている場合、雨漏りは時間の問題ですので、葺き替えましょう。
20年の場合、細かい検査をして、割れている屋根があるようでしたら、葺き替えましょう。
10年の場合、割れているものがなければ、塗装しているスレート屋根やトタン屋根などの金属屋根の場合、塗装をし直しましょう。
このように、工事するか否かの基準をはっきり決めておきましょう。
工事の基準を決めることで、今リフォーム会社に連絡するべきか否かを決めることができます。
ただ、例外があります。
それは、築10年程度でも、部屋の天井に丸いシミができている場合、屋根の点検が必要です。
築年数が浅くても、工事が不十分で雨漏りをしている場合があります。
新築で10年未満の場合、施工した工務店やハウスメーカーに連絡して、無償で直してもらえることがあります。
それを超えていたら、施工会社も責任を取れないといいますので、具体的に工事が必要になります。
その点を、ご注意下さい。
・屋根の見た目について
屋根の見た目は、屋根だけで考えてはいけません。
屋根一つで、家が重厚に見えたり、安っぽく見えたりします。
下手すると、家そのものがしっかり重厚なのに、屋根だけペラペラに見えて、非常にアンバランスさを感じてしまうこともあります。
そこで、今の家の屋根がどういう屋根なのか、改めて見直してみましょう。
今の家を、見られる限り色んな方向から見てみて、屋根がどういう印象を与えているか確認しましょう。
軽やかさなのか、重厚さなのか、洋風や和風と言ったタイプなのか、それとも、特に何も感じないのか。
例えばこのタイプを知っておくことで、次にどういう雰囲気に変えたいか、という自分自身のイメージがわきます。
今まで明るい色で太陽の照り返しとかがきつかったので、次は落ち着いた見た目になる色にしよう。
前まで、屋根が薄くて目立ってなかったので、厚めに屋根の存在感がわかるような感じにしよう。
いろんな希望が思い浮かんできます。
これらの自分のイメージをもって、屋根のリフォームに望みましょう。
・ 屋根のリフォーム での保険や補助金について
屋根の工事は、安くても百数十万、高ければ千数百万に及ぶ効果な工事です。
全部、自費で賄ってもいいのですが、ある条件をクリアすれば、損害保険や自治体の補助金が使えます。
そういう制度を活用し、屋根のリフォームをお得に行いましょう。
最近、巨大台風や直下型地震など、甚大災害が相次いでいます。
その際、自治体からどのくらい被害を受けたかという被害認定を受けます。
この被害認定を持って、損害保険に申請すると、家の損壊部分の修理に対する保険が降りてきます。
金額は、契約と損害状況によってまちまちです。
ですが、これで、屋根と外壁を一新するためのお金の一部として役立てたという人は多いです。
合わせて、家を建てたのが昭和56年5月31日以前の場合、自治体から耐震化住宅補助金というものをもらえる可能性があります。
自治体によって取り扱ってない所がありますので、もし、家を建てたのが昭和56年5月31日以前の場合、住んでる自治体に確認して下さい。
この昭和56年5月31日というのは、昭和56年6月1日以降に、耐震基準の法律が変わり、それ以前の建物ということになります。
この耐震基準を、昭和56年5月31日以前を旧耐震基準、昭和56年6月1日以降を新耐震基準と言って区分けされています。
旧耐震基準では震度5強までの地震に耐えられるように、新耐震基準では震度6以上の地震に耐えられるように設計されています。
昨今、震度6強~震度7などの巨大地震が多発している為、旧耐震基準の建物を震度6以上でも耐えられるようにリフォームする事が、全国で喫緊の課題になっています。
屋根の工事は、家の重心をさげ、地震の揺れを抑える事に役に立ち、屋根のリフォームと合わせて、柱や壁、土台の耐震工事と合わせて行うことで、安心して住み続けられる工事とされています。
このように、家の耐久力を上げて安全性を増す工事に対して、全国的に耐震化リフォーム補助金が給付されています。
リフォームの金銭的負担を軽減するためにも、一度、損害保険の状況や、住んでいる自治体の補助金の制度を確認してみましょう。
・どのような手順でリフォームがされるのか
多くのリフォーム会社のサイトで、リフォームの手順というのが載ってます。
このようなサイトの多くは、同じようなプロセスをたどってます。
そんなにも難しいものではありません。
・リフォーム会社に問い合わせ
・担当者の訪問と現地調査
・リフォーム担当者からプランと見積もりの提出
・契約
・プランを元に詳細な工事内容の打ち合わせ(契約予算内で)
・手付金入金確認(全額、半額、1/3額)
・リフォーム工事開始(工事中の進捗に合わせて、手付金1/3額の場合、追加入金あり)
・工事完成
・担当者による引き渡し確認
・お客に不満や問題がなければ、残金を入金
・会社によっては、アフターフォロー
これらを、メモしておき、終わったら消し込むという感じで管理すると、漏れがないでしょう。
実際、このような流れでリフォームがされていきます。
リフォームをする流れを知っておくと、次に何をするという事がわかっているので、リフォーム会社の担当者が頼りなくても、こちらからリードして向かうことができます。
問題のない屋根のリフォームを行うには、相手がどのように事を進めてくるかを言うことを、予め知っておくと、余裕をもって対応できます。
リフォーム会社の担当者とどのように対応すればいいか
リフォームにのぞむ時は、以上の事を踏まえて、どのようにしていきたいかを明確にしましょう。
リフォームでは、お客と対応するのは、リフォーム会社の担当者です。
そして、リフォーム会社の担当者にも、色んな人がいます。
・こちらの希望を上回る人
・こちらと一緒に考えてくれる人
・情報と沢山出してくれる人
・会社の都合を優先して来る人
・何も言わない人
・希望を全部否定する人
そのうち、どんな人と当たるかわかりません。
ですが、どんな人とあたっても、自分で話し合いをコントロールできれば、問題ありません。
いい人とはそのまま、話を続ければいいです。
良くない人とは、契約せずにそのまま打ち切ってきまえばいいです。
そのためにも、自分の中に基準を作ることが大事です。
先に説明しました、
・屋根のタイプ
・屋根の値段
・屋根の特徴
・最新の屋根がどれだけ快適か
などリフォームしたいと思う屋根への知識を深めて、
・屋根の費用をいくらにするか
・自分がどんな風にリフォームしたいか
・どんな手順でリフォームが行われるか
など、自分で先読みして、行動できるようにしましょう。
そのように、事前に、知識的にも行動的にも、準備をすることによって、トラブルの無い屋根のリフォームに望むことができます。
多くの人達は、ささいなリフォームでもトラブルを起こされ、大変な思いをしています。
自分が快適になるためのリフォームで、なぜ不便を抱えてしまわないといけないのでしょうか。
自分の利便性を高めるために依頼をしたのに、なぜ不便にさせられてしまわないといけないのでしょうか。
リフォームは高い買い物です。
ですが、非常にトラブルが多く起こってしまう事が多くあります。
リフォーム会社では、『トラブルは必ず起こるもの。それを話し合いで収束させる事が、出来る社員として評価される』ということがあります。
リフォームのトラブルは確かに起こりますが、トラブルが起こることを前提に話をされたのでは、お客としてたまったものではありません。
最善は、トラブルを起こさないことです。
ですが、リフォーム会社の多くがトラブルを起こさない事に軸足を置かない以上、お客側がトラブルを起こさない先回りをする必要があります。
自分自身の大切なお金を使うことです。
ぜひ、以上のことを認識としてもって、トラブルの種を事前に潰していき、満足の行くリフォームをおこなって下さい。
屋根の工事は普通のリフォームと違って、専門の工務店もしくはリフォーム会社の工事が必要です。
探す場合は、地元で検索するか、以下のようなマッチングサイトを参考にして下さい。