ベランダのリフォーム で失敗しない為のポイント
ベランダのリフォーム とは
ベランダのリフォーム を考える機会は、人によって様々です。
- ベランダの屋根を直したい
- ベランダの防水をしたい
- もっとしっかりしたベランダにしたい
- 広いベランダを作りたい
- ベランダを作り直したい
ですが、「ベランダを使いたい」という要望は、共通のことです。
今まで使っていたベランダの補修から、更に使い勝手が良くすることまで様々です。
ですが、基本的に家の中のリフォームと違いますので、既存品もしくはそれにプラスするという工事がほとんどです。
多くの一軒家にベランダがありますが、築年数が古い場合、ガタツキや錆、痛みなどあるでしょう。
今まであったベランダを再び安全に使えるようになりたい、もしくは、より違う事に使えるようになりたいという方が、ベランダのリフォームをすることが多いそうです。
家の延長とも言えるベランダのリフォームをするために、どのような事を知っておくか、そしてどのように対応していくか考えてみましょう。
リフォームそのものにつきましては、こちらのページをご覧いただくと、失敗のないリフォームに望めます。
初めてのリフォーム をうまく行うためのポイント
・ベランダの工事のタイプは何があるか
ベランダには色んな種類があります。
ですが、形によって、名前が決まってます。
- ベランダ:2階以上で、屋根がついている窓外空間
- バルコニー:2階以上で、屋根がついていない窓外空間
- テラス:1階の窓外空間(庭と同一視される場合あり)
屋上に庭園を作ってる場合は、「ルーフバルコニー」といいます。
一軒家で、二階に「ベランダ」を作った場合、屋根があるとベランダです。
屋根がなければ、バルコニーになります。
一回の居間・リビングから外の庭に出る間に「ベランダ」をつくれば、それはテラスになります。
ちょっとした違いですが、これを覚えておくことで、修理したり新設したりする場合、商品の選び方が楽になります。
そんなにも難しいことではないので、これを期に覚えておきましょう。
ベランダ、バルコニーの違いは? 意外と知らない「言葉の意味」と「禁止されている使い方」:SUUMO
・ベランダの工事の値段はいくらか
ベランダの工事費は以下の計算式です。
ベランダの資材費+工事費
ベランダの資材費に仕入原価と会社の利益がはいります。
なので、工事費は必ずかかり、日数に合わせて増えていくと考えてください。
多くの場合は、元々あるベランダの工事なので、
- 修理:50万まで
- 取替:100万まで
というような費用になることが多いです。
修理の場合は、素材費が安いため、修理費と合わせて50万までが多いです。
取り替えの場合は、素材費で50万なり100万なりかかってしまうため、それなりに出費が必要です。
取り換えの場合、状態によっては、根元から工事もしくは設置のための補強工事が必要となります。
他のリフォームと比べて、安価なリフォームの部類にはなります。
外部の工事なので、突然工事費が高くなるということも少ないです。
既存のベランダによっては、修理不可能というものもありますので、事前の状態調査はきっちりしておきましょう。
(使えないベランダは安全のために撤去ということになります。)
・ベランダの工事はどんな設備があるのか
そもそも、ベランダには大きく2つのタイプに分かれます。
- 窓からせり出した後付けした形
- 外壁と一体化した形
前者は、和風建築の一軒家に多いです。
後者は、洋風建築に多いです。
ベランダの工事は、「今あるベランダの形」に依存します。
なので、今のベランダの形をしっかり認識しておく必要があります。
例えば、窓からせり出したベランダには以下のような工事があります
- ベランダそのものの付け替え
- 骨組みの修復
- 屋根の設置や取り換え
家と一体化したベランダではこのような工事があります。
- コンクリの亀裂の修復
- 防水工事
- 塗装工事
- 屋根の設置や取り換え
ベランダの原状復帰、もしくは、付け直しで、目的はすべて今まで通りに使えるようになる、ということです。
ベランダの工事は種類がありますが、結果どういう風になるかイメージして、どのように工事をするか、考えましょう。
ベランダのリフォーム 前に知っておくべきこと
前項までは、どのようなことかご紹介しました。
次は、実際に自身でベランダリフォームする場合、どのようなことを考えるかを見てみましょう。
実際にリフォームをする場合、参考にする情報だけでは、自分に合ったリフォームはできません。
・ベランダをどの様に使いたいか
・ベランダで何をしたいか
・住んでる家の構造がどのようなベランダなら耐えられるか
・ベランダリフォームの費用は大丈夫か
など考える必要があります。
ベランダのリフォームを考えるときは、そのベランダに目的があります。
例えば以下のような事を考えます。
・単純に洗濯物を干す
・雨のときでも洗濯物を干せるようにする
・縁側として活用したい
・遊べる場に使いたい
・植物を育てたい
自分の目的にあった耐久のベランダを選ばないと、いざ使おうとした時に耐久不足でできないということが多々あります。
ベランダを作って何をしたいか。
ベランダのリフォームをする前に、まず、自分が何をするためにベランダのリフォームをするのかよく考えてみましょう。
・ ベランダのリフォーム の費用はいくらか
ベランダの目的を考えたら、次はベランダの費用を考えましょう。
この記事の前項で大まかにこの様に費用感を書きました。
- 修理:50万まで
- 取替:100万まで
ただ、これはあくまでも参考でしかありません
実際に、この直前の項目で紹介した目的に合わせると、価格が大きく違っていきます。
例えば、単純に洗濯物を干す場合です。
こちらに求められるのは、洗濯物が干せるだけの耐久力です。
殆どは、既製のベランダと工賃だけで事足ります。
そのため、価格は安くなります。
本体価格は、かかって50万程度まで。
工賃も10万程度で収まります。
かかって5~60万で工事が完了しますし、もしかすると、30万程度でもできるかも知れません。
ベランダの工事のなかでは一番安い工事です。
例えば、雨の日でも干せるよう屋根付きにしたり、囲う場合です。
通常、ベランダには屋根が付いています。
アクリルパネルの直線の屋根だったり、曲線の少し日当たりを隠すようなそんな屋根です。
通常付いているようなものであれば、元々セットされていますので大きな負担増加にはなりません。
ですが、屋根を特別に強化したり、囲いを作ってサンルーム化するなど行うと、通常の製品ではないことが多くあります。
オプションとなり、ただベランダを設置することを前提していると、倍以上の出費になります。
普通にベランダを作る場合と、大きく異なりますので、サンルームのような囲いを作りたいと思った時は、想定の2倍以上の予算を用意して下さい。
見積もりの時に驚かなくて済みますので、スムーズにことが運びます。
例えば、縁側としてある程度の荷重にも耐えられるようにする場合です。
この場合はまず、ベランダが作業の荷重に耐えられる+そこで行動する人の荷重にも耐えられないと行けません。
そのため、大きめの既製品のベランダの設置と合わせて、ベランダの基礎の部分の工事が必要となります。
多くは2Fなど上層階の場所に設置するわけですから、土台は壁と下層階屋根になります。
そこで設置する前に以下のことを確認しておく必要があります。
- 家の壁や下層階の屋根がどのくらいの強度があるのか
- 設置するベランダの重さがどのくらいになりそうなのか
- 地盤沈下などの可能性はないか
そもそも「縁側のように利用できるベランダ」というのは、バルコニーに近いものがあります。
バルコニーは、1階の屋根を利用した場所です。
家を建てる時にすでにバルコニーにすることを前提に家を建てますから、1階の土台も壁も屋根も強く作り、防水もしっかりおこないます。
そのようなものを増設するというのが、縁側の様に使えるベランダを作るという意味です。
「子供が遊べる広いベランダ作りました。ですが下の屋根が抜けて追加工事になりました」
何も考えずにベランダのリフォームを行うと、こういうことがよくあります。
家の構造上、大変影響の出るリフォームになりますので、「ガーデニング等、趣味の空間としてベランダを作りたい」という場合には、ベランダだけではなく家全体を考えて下さい。
結果として、資材費+増設費+家屋補強費など、多くのお金がかかります。
かなり大規模なリフォームになる可能性かあります。
この場合は300万円が目安になります。
・ベランダはどんな風にリフォームするのか
ベランダをリフォームすること、ベランダにいくら予算を決めたかあと、どんなふうにリフォームしたいか考えましょう。
適当に値段だけで決めたベランダで後悔することが多いです。
「あれもしたいんだった、これもするつもりだった」
出来上がってから、本当は自分がしたかったことができないという現実に直面します。
ベランダのリフォームは安い買い物ではありません。
なので、元々どの様にベランダに対して考えていたかまとめてみましょう。
ベランダをどのように使っていたか
ベランダにどのような問題があったか
ベランダを新たにどの様に使いたいか
ベランダをいつまで使い続けたいか
この中の「いつまで使い続けたいか」について、余り考える人がいません。
ですが、高齢になりベランダに上がれなくなり、ベランダを取り壊すという工事も多くあります。
ベランダは設置時は、一生使い続けると思っていても、実際は使えなくなる時期が来てしまう可能性かあります。
ベランダのリフォームを行う時は、使う時を想像していると、本当に最後の時が見えなくなってしまいます。
ベランダの撤去は、設置に匹敵するほどの大きな工事です。
場合によっては、屋根の工事も必要になります。
築40年を超える家のベランダ撤去の多くは、屋根も割れていたり劣化していたりしているので、一緒に工事します。
これからも住み続けることを考えると大工事になります。
満足の行くベランダを作る時は、それが使えなくなってしまったときのことを考えて計画を建てましょう。
・どのような手順でリフォームがされるのか
多くのリフォーム会社のサイトで、リフォームの手順というのが載ってます。
このようなサイトの多くは、同じようなプロセスをたどってます。
そんなにも難しいものではありません。
・リフォーム会社に問い合わせ
・担当者の訪問と現地調査
・リフォーム担当者からプランと見積もりの提出
・契約
・プランを元に詳細な工事内容の打ち合わせ(契約予算内で)
・手付金入金確認(全額、半額、1/3額)
・リフォーム工事開始(工事中の進捗に合わせて、手付金1/3額の場合、追加入金あり)
・工事完成
・担当者による引き渡し確認
・お客に不満や問題がなければ、残金を入金
・会社によっては、アフターフォロー
これらを、メモしておき、終わったら消し込むという感じで管理すると、漏れがないでしょう。
実際、このような流れでリフォームがされていきます。
リフォームをする流れを知っておくと、次に何をするという事がわかるようになります。
リフォーム会社の担当者が頼りなくても、こちらからリードして向かうことができます。
問題のないベランダのリフォームを行うには、相手がどのように事を進めてくるかを言うことを、予め知っておくと、余裕をもって対応できます。
リフォーム会社の担当者とどのように対応すればいいか
リフォームにのぞむ時は、以上の事を踏まえて、どのようにしていきたいかを明確にしましょう。
リフォームでは、お客と対応するのは、リフォーム会社の担当者です。
そして、リフォーム会社の担当者にも、色んな人がいます。
・こちらの希望を上回る人
・こちらと一緒に考えてくれる人
・情報と沢山出してくれる人
・会社の都合を優先して来る人
・何も言わない人
・希望を全部否定する人
そのうち、どんな人と当たるかわかりません。
ですが、どんな人とあたっても、自分で話し合いをコントロールできれば、問題ありません。
いい人とはそのまま、話を続ければいいです。
良くない人とは、契約せずにそのまま打ち切ってきまえばいいです。
そのためにも、自分の中に基準を作ることが大事です。
先に説明しました、
・ベランダのタイプ
・ベランダの値段
・ベランダの特徴
・最新のベランダがどれだけ快適か
などリフォームしたいと思うベランダへの知識を深めて、
・ベランダの費用をいくらにするか
・自分がどんな風にリフォームしたいか
・どんな手順でリフォームが行われるか
など、自分で先読みして、行動できるようにしましょう。
そのように、事前に、知識的にも行動的にも、準備をすることによって、トラブルの無いベランダのリフォームに望むことができます。
多くの人達は、ささいなリフォームでもトラブルを起こされ、大変な思いをしています。
自分が快適になるためのリフォームで、なぜ不便を抱えてしまわないといけないのでしょうか。
自分の利便性を高めるために依頼をしたのに、なぜ不便にさせられてしまわないといけないのでしょうか。
リフォームは高い買い物です。
ですが、非常にトラブルが多く起こってしまう事が多くあります。
リフォーム会社では、『トラブルは必ず起こるもの。それを話し合いで収束させる事が、出来る社員として評価される』ということがあります。
リフォームのトラブルは確かに起こりますが、トラブルが起こることを前提に話をされたのでは、お客としてたまったものではありません。
最善は、トラブルを起こさないことです。
ですが、リフォーム会社の多くがトラブルを起こさない事に軸足を置かない以上、お客側がトラブルを起こさない先回りをする必要があります。
自分自身の大切なお金を使うことです。
ぜひ、以上のことを認識としてもって、トラブルの種を事前に潰していき、満足の行くリフォームをおこなって下さい。