トイレのリフォーム で失敗しないためのポイント
トイレのリフォーム とは
トイレのリフォーム が計画的に行われる事は、ほとんどありません。
多くの人が、トイレに意識が向かうのは以下のことだからです。
・トイレから水漏れがしてる
・トイレが頻繁に詰まる
・トイレが割れた
つまり、トイレそのものに異常が出ない限り、トイレのことは一切考えません。
ですが、トイレは誰もが毎日使うものです。
なくなったら大変なものです。
トイレは、突然壊れるものではありません。
水漏れなら、知らぬうちに水が漏れ出して、しばらくは雑巾などで拭いて対応します。
それでも追いつかなくなった時、水漏れの原因を調べだします。
なんとなく、水漏れしている場所がわかってから、トイレリフォームが出来る工務店や水道工事の会社に電話します。
水漏れ発見から工事の電話まで、大体、早くて3ヶ月、場合によっては1年かかります。
夏場などは、水漏れしたらすぐに蒸発してしまい、水漏れの量が多くなるまで気が付けないからです。
トイレの詰まりが頻繁になる場合は、しばらくは詰まりをなくすゴムの器具で対応します。
最近だと、大量のお湯(給湯器で60度のお湯をバケツ1杯)作って、流すということをする人もいます。
このように、自分自身で対応していきます。
トイレのつまりは、次第に起こらなくなるので、気にしなくなる人が多くなります。
それでもだめな場合、配管工事の依頼として電話をすることになります。
トイレのリフォームはついでに行われます。
トイレの割れは、ほとんどの人は突然起こるものと思いがちです。
体重が100kg超えている人は、「便座が割れた」ということを言います。
ただ、それ以前に前兆があります。
多くの場合、便座の根本や便器の床の部分から、きしむような音がするようになります。
トイレのボルトが緩むと、そこから振動が発生し、その歪みと使用の負荷に耐えられず、トイレが破損します。
トイレから異音がしだしたら、修理やリフォームの相談をすることをおすすめします。
このように、多くの人達はトイレのリフォームは突発的なものと捉えていますが、実際は長い期間をかけて前兆があります。
このような前兆を見落とさず、早急な対応をしていきましょう。
リフォームそのものにつきましては、こちらのページをご覧いただくと、失敗のないリフォームに望めます。
初めてのリフォーム をうまく行うためのポイント
・トイレのタイプは何があるか
現在、トイレのタイプは2つです。
・タンク付きトイレ
・タンクレストイレ
何が違うというと、一度に流れる水の量が違います。
・タンク付きトイレ:大4.8L、小3.6L
・タンクレストイレ:大3.8L、小3.3L(床排水)
※参考:TOTOのトイレ:TOTO
タンク付きトイレの方が、水の量を多く使います。
ですが、節水化がどんどん進んでいて、タンクありとなしの差がどんどんなくなってきています。
古いタンク付きトイレの場合、大13Lなので、それと比べ格段に水の量がすくなくなります。
単純に、トイレを変えるだけで、トイレでの水使用量が、1年で1/3になるので、節水を考えている人にとっては、非常に得な話かもしれません。
今使ってる環境で、タンクありなしどちらが良いかと言うのはあります。
築年数の古い家や集合住宅の場合、トイレが水圧で押し出す事を前提としているので、タンク付きがいいです。
対して、築年数の浅い住宅の場合は、ある程度少ない水でも流れるような構造になっており、トイレ側も水圧で押し出すではなく「今溜まっている物を吸い込む」という仕組みになっています。
一概に、どちらのタイプが良いかというのは言いにくくなってきました。
選ぶ時は、現在の住まいでも問題なく使えるトイレを選びましょう。
なお、「タンクを隠して、タンクレスっぽく見えるトイレリフォーム」というのもあります。
・トイレの値段はいくらか
トイレの値段は、メーカー希望小売価格では以下のような感じになります。
・普及型:25万円以上
・中級型:40万円以上
・高級型:60万円以上
ですが、これも、メーカー希望小売価格と実売価格は違います。
・普及型:数万~10万前後
・中級型:20万円台
・高級型:40万円前後
どうしても商品価格が下がらないものもあります。
ですが、ほとんどのトイレの商品価格はこのくらいまで下がります。
さらに、ある程度新商品サイクルが早い商品なので、展示品が旧型となって「展示品限り」という値引きもされやすいです。
もし、キッチン、浴室、洗面台、それらの内装を含めた「水回りトータルリフォーム」を考えている場合は、トイレと洗面台は展示品を使えるかどうかを聞きましょう。
全部新品で揃える見積もりよりも、さらに10万円近くやすくすることが出来るでしょう。
・トイレはどんな設備があるのか
トイレの設備としては、従来と変わるものがそんなにもありません。
それは基本的に、トイレは「用を足した後、水で流す」という事が変わらないからです。
なので、トイレはパーツごとにこのように分かれます。
・水を貯めるタンク
・流す便器
・座る便座
なお、これらの部品は、全部別商品で、会社によっては「便器だけの価格を載せて安さをアピールしてる」ところもあるので、要注意です。
特に、ネットで便器を販売してる会社などはそのようなことをしてます。
各々の部品には、個別にいろんな改善がなされてきました。
・水を貯めるタンク→節水化、タンクそのものをなくす
・流す便器→防汚性能の向上
・座る便座→強度が高くなった、温熱便座やウォシュレットなど
基本的には、トイレはリラックス空間でも生活空間でもありません。
不要なものを流す空間です。
つまり、家の中で、使用頻度は高くても、長時間いない空間です。
そうすると、そもそも不衛生なものなので、徹底的な衛生面を追求されていきます。
そうして、日本のトイレがどんどん「形はそんなにも変わらないのに」機能が充実していくという結果になったわけです。
日本の気候が、雑菌が繁殖しやすいから、当たり前といえば当たり前なのかもしれません。
・最新トイレはこんなにも使いやすい
上記のトイレの設備を踏まえ、現在のトイレがどのくらい便利で使いやすいかを紹介します。
現在紹介されているものとしては、以下のものが上げられます。
・節水機能
・除菌水(参考:きれい除菌水:TOTO)
・高耐久性セラミック
・フチなし形状
・トルネード水流
・粒で噴射する臀部洗浄機能(エアイン)
・自動開閉機能
基本的には、これらの目的によりいろんな機能がついてきています。
・衛生面
・動作の簡素化
元々、トイレは不衛生な空間なので、それに対する対策が求められます。
トイレの意義も「不衛生な空間を、生活空間から分離する」という事が求められており、古くは、家から離れた所にありました。
トイレの管理は、排出した汚物などで、生活空間に病気をもたらさないようにする管理のことを意味します。
この点と使いやすさ、そして清潔な空間作りを行える最新型のトイレは、機能的に非常に優れています。
近年では、ノロウイルスや細菌性胃腸炎のようにトイレの衛生面が起因で広がる病気が見受けられるようになりました。
このように、病気の起因となりそうな不衛生状態をトイレの中で抑え込んで、健康的な生活を送れるようにする、というのが、現在のトイレ機器の方針です。
トイレのリフォーム 前に知っておくべきこと
前項までは、以下のことについて考えていただきました。
・トイレのタイプ
・トイレの価格
・トイレの機能
・最新のトイレの利便性
この事を踏まえて、実際にリフォームをする際に、どのように準備して、どのように考えて、どのようにリフォームするかを考えていきましょう。
実際に自分がリフォームする場合の状態まで、イメージづくりが出来上がっていれば、リフォーム会社の担当者とも話がしやすくなります。
相手も対人のことなので、ふんわりとしたなんとなくのイメージでは、どうしたいのか、わかりません。
例えば、トイレのリフォームに合わせて、トイレ内に棚を作って、壁紙を張り替えたいと考えます。
ですが、伝えた内容が「トイレを新しくしたい。トイレットペーパーがおければいい。安くしたい。」だったらどうでしょう。
これらを安くするために、トイレの壁にフックを付けてトイレットペーパーの袋を掛けるフックを付けて、便器を新しくするということをします。
それが、リフォーム会社が考える「安くする」を実現できた形になるからです。
本来、トイレットペーパーだけじゃなくて必要な物を収納する棚が欲しくて、更にトイレの中を新しくするために壁紙の張替えも考えていたのに、全然希望に叶わないリフォームになってしまいます。
このような、意思疎通の間違いは、珍しことではありません。
それどころか、頻繁にあります。
多くはリフォーム会社の担当者のヒアリングミスではなく、お客側の伝え漏れです。
このようなトラブルは、お客側の工夫一つでどれだけでも防げれます。
お互いに、確認できるメモや図などの証拠を持ち寄って確認することで、そこで漏れにも気づけますし、ミスも未然に防げます。
それでミスを起こされたら、完全にリフォーム会社の責任です。
このような対策の為に、先程の項目を達成するために、自分だったらどのようになるか明示できる形で落とし込んでおきましょう。
・ トイレのリフォーム の費用はいくらか
全項目で、トイレの価格をこのように紹介しました。
・普及型:数万~10万前後
・中級型:20万円台
・高級型:40万円前後
これは、リフォーム会社での実売価格です。
実際にリフォームする時は、これに工賃が乗ります。
工賃は大体5~10万円です。
その為、トイレだけのリフォーム価格は以下のようになります。
販売価格+工賃
トイレの各タイプに当てはめるとこのような感じです。
・普及型:数万~10万前後+5万=10万~15万
・中級型:20万円台+5~10万=30~40万
・高級型:40万円前後+5~10万=40万~50万
この価格は、あくまでもトイレの入れ替えだけの価格と考えて下さい。
取替リフォームの場合、旧トイレの廃棄処分代も含んでますので、一見工賃が高く見えます。
実際はそんなにも高くありません。
個人でトイレを廃棄しようとすると、かなり厄介です。
そこから、トイレの壁紙や床のリフォームを考えた場合は以下のようになります。
・壁紙(4面、広さ1畳ぐらい):10万
・床(広さ1畳ぐらい):5万
トイレの入替と壁紙、床のリフォームを加えるとこのような価格になります。
・普及型:数万~10万前後+5万+15万=25万~30万
・中級型:20万円台+5~10万+15万=45~55万
・高級型:40万円前後+5~10万+15万=55万~65万
これは参考価格です。
ちなみに、床と壁紙のリフォームに関しては、合計15万を上回る場合があります。
その時は、更に高くなります。
そもそも、トイレは汚れやすい場所であると同時に、湿気が溜まりやすい場所でもあります。
その為、リフォームの際に補強が必要になることがあり、その時は更に高くなります。
トイレ全体のリフォームの場合、想定よりも20万近く余裕を持った予算を想定しておきましょう。
・トイレはどんな風にリフォームするのか
トイレをどんな風にリフォームしたいか、という話をすると時々、こういう人がいます。
・トロピカルにしたい
・植物園にしたい
・好きなアニメグッズで飾りたい
・図書館にしたい
希望としてはいいのですが、基本的に不衛生な場所で、長居をするところではありませんので、細菌が付着するような物を飾るのはおすすめできません。
そのリクスを考えた上で、飾りたいのであれば、誰も止めませんが、おすすめしません。
基本的に、トイレは衛生面と機能性を重視する方が多く、それをおすすめします。
例えば、このような感じです。
・防臭・抗菌・脱臭効果のある壁紙を貼る
・防汚効果の高い床材を貼る
・トイレットペーパーや洗剤、生理用品等隠せる蓋付きの収納棚を作る
基本的にトイレは1畳分のスペースしかありません。そのスペースを活かして、最大限の機能性を発揮するようなトイレにするのがいいでしょう。
そういうトイレにリフォームするにも、自分自身で必要な物を認識しておく必要があります。
・掃除は極力しないでいいのがいい
・匂いがしないのがいい
・除菌したい
・掃除道具とか隠したい
・トイレットペーパーや色んなものを隠したい
・でも、すぐに取れるようにしたい
・壁紙が優しい色がいい
・床は汚れが取れやすくしたい
などなど、トイレの希望を箇条書きにしていきましょう。
絵が得意な人は、イラストで起こしてもOKです。
リフォーム会社の担当者に伝えやすい形にすることが重要です。
このように、希望の明確化をすることで、自分がどんな風なトイレにしたいかというイメージづくりにもなります。
リフォームではぼんやりした希望は禁物です。
そのまま伝えるとトラブルのもとです。
例えば、リフォーム雑誌の写真でもいいので、担当者に明確に伝えられる物を用意しましょう。
そうすることで、自分のイメージ作りと伝えるための資料作りがきっちりできて、トラブルを未然に防ぐことが出来るようになります。
・どのような手順でリフォームがされるのか
多くのリフォーム会社のサイトで、リフォームの手順というのが載ってます。
このようなサイトの多くは、同じようなプロセスをたどってます。
そんなにも難しいものではありません。
・リフォーム会社に問い合わせ
・担当者の訪問と現地調査
・リフォーム担当者からプランと見積もりの提出
・契約
・プランを元に詳細な工事内容の打ち合わせ(契約予算内で)
・手付金入金確認(全額、半額、1/3額)
・リフォーム工事開始(工事中の進捗に合わせて、手付金1/3額の場合、追加入金あり)
・工事完成
・担当者による引き渡し確認
・お客に不満や問題がなければ、残金を入金
・会社によっては、アフターフォロー
これらを、メモしておき、終わったら消し込むという感じで管理すると、漏れがないでしょう。
実際、このような流れでリフォームがされていきます。
リフォームをする流れを知っておくと、次に何をするという事がわかっているので、リフォーム会社の担当者が頼りなくても、こちらからリードして向かうことができます。
問題のないトイレのリフォームを行うには、相手がどのように事を進めてくるかを言うことを、予め知っておくと、余裕をもって対応できます。
リフォーム会社の担当者とどのように対応すればいいか
リフォームにのぞむ時は、以上の事を踏まえて、どのようにしていきたいかを明確にしましょう。
リフォームでは、お客と対応するのは、リフォーム会社の担当者です。
そして、リフォーム会社の担当者にも、色んな人がいます。
・こちらの希望を上回る人
・こちらと一緒に考えてくれる人
・情報と沢山出してくれる人
・会社の都合を優先して来る人
・何も言わない人
・希望を全部否定する人
そのうち、どんな人と当たるかわかりません。
ですが、どんな人とあたっても、自分で話し合いをコントロールできれば、問題ありません。
いい人とはそのまま、話を続ければいいです。
良くない人とは、契約せずにそのまま打ち切ってきまえばいいです。
そのためにも、自分の中に基準を作ることが大事です。
先に説明しました、
・トイレのタイプ
・トイレの値段
・トイレの機能
・最新のトイレがどれだけ便利か
などリフォームしたいと思うトイレへの知識を深めて、
・トイレの費用をいくらにするか
・自分がどんな風にリフォームしたいか
・どんな手順でリフォームが行われるか
など、自分で先読みして、行動できるようにしましょう。
そのように、事前に、知識的にも行動的にも、準備をすることによって、トラブルの無いトイレのリフォームに望むことができます。
多くの人達は、ささいなリフォームでもトラブルを起こされ、大変な思いをしています。
自分が快適になるためのリフォームで、なぜ不便を抱えてしまわないといけないのでしょうか。
自分の利便性を高めるために依頼をしたのに、なぜ不便にさせられてしまわないといけないのでしょうか。
リフォームは高い買い物です。
ですが、非常にトラブルが多く起こってしまう事が多くあります。
リフォーム会社では、『トラブルは必ず起こるもの。それを話し合いで収束させる事が、出来る社員として評価される』ということがあります。
リフォームのトラブルは確かに起こりますが、トラブルが起こることを前提に話をされたのでは、お客としてたまったものではありません。
最善は、トラブルを起こさないことです。
ですが、リフォーム会社の多くがトラブルを起こさない事に軸足を置かない以上、お客側がトラブルを起こさない先回りをする必要があります。
自分自身の大切なお金を使うことです。
ぜひ、以上のことを認識としてもって、トラブルの種を事前に潰していき、満足の行くリフォームをおこなって下さい。
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